Osteoporosis骨粗しょう症

どんな病気?

骨粗しょう症(こつそしょうしょう)とは、骨密度が低下して骨がスカスカになり、骨折を起こしやすくなる病気です。転倒して手をついたときに手首の骨が折れたり、転倒やしりもちをついたときに背骨や足の付け根の骨が折れたりします。症状が進行すると軽い物を持ち上げたり、くしゃみをしたといった、わずかな衝撃でも骨折をしてしまうことがあります。

骨粗しょう症の原因には、加齢、生活習慣(運動不足、食生活など)、喫煙、閉経後のホルモンバランスの変化、関節リウマチやステロイド薬の使用などがあります。特に加齢による骨密度(骨量)の低下は、程度の差はありますが、誰にでも起こりえます。

骨粗しょう症の症状と治療

多くの場合は自覚症状なく進行し、骨折しなければ骨粗しょう症であることに気づきません。骨粗しょう症が進行すると主に次の症状が見られます。

  • 以前より身長が低くなった。
  • 背中や腰が曲がってきた。
  • 背中や腰に痛みを感じる。

骨粗しょう症の予防と治療

予防には、食事と運動が大切です。カルシウムの豊富な食物やタンパク質を取り、散歩等の有酸素運動と筋トレもできればベストです。

骨の検査で骨塩が低下していればお薬を服用します。骨が壊されるのを抑制する薬や骨形成を促進する薬(副甲状腺ホルモン)があり、年齢や骨の状態により最適な薬を選択します。

しかし、約半数の方が1年で処方どおりに服薬しなくなり、5年後には約半数の方が服薬を辞めてしまうと言われています。骨粗しょう症による骨折を予防するには、治療を継続することが重要です。